WRC+「○○は不変」
WRC PLUS誌の2012 Vol.1が本日発売された。昨年のVol.2以降、表紙はずっとヒストリックラリーカーがフィーチャーされていたが、今号は今シーズンのマシンを特集していることもあり久々に最新のラリーカーが表紙を飾っている。
タイトルの「○○は不変」というフレーズは、2000年代初頭の新車紹介記事で良く用いられていた記憶がある。昨年のマシンと比較して変更がない部分に対して、「ドアミラーは不変」とか。この言葉とともにシーズンが始まると言うと大袈裟だが、なぜかずっと心の中に残っているフレーズだ。ライターさんが変わったのか、最近の誌面で見かけることはなくなってしまったが。
批判的な意味ではなしに、昨年の誌面構成は「今」のラリーに生きている人間にとっては正直歯がゆいものがあった。あるラリー会場で編集部の方と話す機会があったので意見をぶつけてみたところ、ここ数年ラリー関係の出版物にはなかなか厳しい状況が続いている中で、いろいろと試行錯誤を重ねているようであった。そんな中で、年頭のWRC PLUSは懐古記事がそれほど大きく取り上げられていないため、私がWRC PLUS誌に出会って背表紙が擦り切れるまで読みふけっていたころの影を残しており、タイトルのフレーズを思い出すに至った。
さて、今号の注目記事はもちろんコレ!
我らがバンビこと番場彬選手と、コ・ドライバーを務めた保井隆宏選手による、2011年シーズンのAPRC(アジア・パシフィックラリー選手権)ジュニアカップ参戦のレビュー対談記事。自分が実戦でコ・ドライバーを経験したせいか、ドライバーとコ・ドライバーが互いに探りながらペースノートを作っていく過程を読み、すっかり引き込まれてしまった。大先輩と自分たちを比較するのもおこがましい話だが、あのレベルでもドライバー、コ・ドライバー共に迷いながらペースノートを作り・読んでいることを再確認し、自らのモチベーションを高めることができた。
その他、今号では世界のトヨタ(の周り?)の本気度を窺い知ることができるトピックスがちらほら。さらには読者コーナーにさらりと凄いことが書いてあるので、ぜひ店頭で、WEBでお求めになってください(笑)